高級腕時計の値上げと資産価値、そして見落としがちな維持費(オーバーホール料金)について

2013年10月24日
高級腕時計

円安転換とアベノミクスの影響で高級腕時計は一斉値上げの様相となっている。為替の影響をモロに受ける輸入ブランドはとくに値上がり率が大きいようだ。

例えばブライトリングは今年2013年4月20日に大幅値上げしており、聞いた話では来年4月の消費税増税前にももう一度値上げするとか(※噂レベルの情報)。この秋に値上げする(した)ブランドも多く、先日某デパートで行われた時計フェアは大盛況だった。

フェアに出ていた時計はどれもこれも100万円超など当たり前といった品ばかり。そんなものが飛ぶように売れ、信じ難いことに、最も高価だったブレゲのトゥールビヨン(約1,800万円)さえも売れていた。

私が愛用しているグランドセイコーも一応その片隅にあったのだけれど、(私としてはこれが精一杯なのに)フェアの中では最も安い価格帯のブランドであり、なんとなく肩身の狭い思いであった。

ちなみに、グランドセイコーも今年2013年9月2日に価格改定(値上げ)している。私が昨年購入したモデル(SBGT021)は廃番なのでもう売っていないが、購入時に比較検討したSBGT037は230,000円→250,000円と20,000円の値上げ。来年4月にはさらに消費税分(7,500円)の値上がりとなる。

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腕時計の資産価値

そんなわけで、今年は駆け込み需要で高級腕時計が売れまくっているわけだが、最近は家や車と同じようにローンを組んで時計を買う若者が多いと聞く。つまり、購入者の多くは高所得者ではなく、ごく普通の安月給のサラリーマンなのである。

そこまで惚れ込んで"趣味"で買っているのなら(馬鹿じゃないかと思いつつも)まあわからなくもない。しかし、もしこれが将来の値上がりを期待して"投資"のつもりで買っているとしたら…果たして、そこまでして買う価値があるのだろうか。

正直、腕時計に資産価値など無いと私は思っている。いくら値上がりしても、よほど希少かつ人気のモデルでもない限り、買値より高く売れることはほぼあり得ない。リセールバリュー(再販価値)の高い低いはあるにしても。

しかし、腕時計はあくまでも嗜好品。自分が気に入ったモノを買うべきで、売ることを前提に買うなどナンセンス。


腕時計の維持費

電池の要らない機械式(自動巻き/手巻き)腕時計なら何もしなくても半永久的に使えると思っている人もいるかもしれないが、どんな時計でも定期的なメンテナンス(オーバーホール)は必要。もちろん素人にはできないので専門業者やメーカーに依頼することになる。本体価格にばかり気を取られて見落としがちなこの費用が実はばかにならない。

モデルにもよるので一概には言えないものの、知人の話によれば、ブライトリングのオーバーホールは国内正規代理店で購入したものなら正規料金(6〜7万円)の半額とのこと。ロレックスは正規料金で約8万円、上述のブレゲ・トゥールビヨンにいたっては何と30〜50万円。オーバーホール代だけでブライトリングかロレックスが1本買えてしまう。しかも恐ろしいことに、これが定期的(4〜5年おき)にずっとかかるのである。

参考までに、グランドセイコー(クオーツ)のオーバーホール料金は34,650円。これでも私にとっては十分高いけれども、どうにか捻出できるギリギリのところ。

"一生モノ"を持つもの楽ではない。
posted by k | 時計