チェンマイ・イミグレーションでの長期ビザ延長は狂気の沙汰

2016年05月20日
旧イミグレの新オフィス

ご存知のように、チェンマイイミグレーションのオンライン予約は昨年から停止されており、順番確保のためには朝早くに出かけるしかない状況となっている。

5月某日、朝7時5分に空港近くの旧イミグレに到着。家族ビザ(結婚ビザ)や学生ビザ、ビジネスビザ等(リタイアメントビザを除く)長期ビザの延長は今でもこちらで業務をやっている(プロムナーダの新イミグレではやっていない)のだ。1年ぶりに訪れてみたら、真新しい大きな建物に建て替えられていた。

珍しく敷地内に駐車することもできてラッキー!…と思いきや、職員に来訪の主旨を告げると、「今日の分はもう終わった」とのことで門前払い。え?正式な開庁時間(8時半)の1時間半も前なのに。まだ今日の業務は始まってもいないのに、もう終わったとはこれ如何に。

だったら何時に来ればいいんだ?と聞くと、「6時半からやっている」とのこと。

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3つの行列

翌日、朝6時18分にイミグレに来てみると、すでに30〜40人ほどの行列ができていた。

実はこの行列にはちょっとしたトラップがあり、危うく時間を大幅にロスするところだった。行列の最後尾に並んだつもりが、前方をよく見ると列はビザの種類ごとに3つに分かれていて、私たちが並ぶべきは「Thai Spouse/Family」の列。たまたま合っていたから良かったようなものの、せっかく早く着いても間違った列に並んでいたらまた最後尾に並び直す羽目になる。

6時半頃になると職員が1名現れ、声をかけて列の整理を始めた。6時50分くらいには受付番号が配られ始め、私たちがもらった番号は「429」。何番目なのかわからず職員に尋ねると、家族ビザでは「9番目」だという。


さて、ここからが地獄の始まりであった。

受付番号を受け取った後はエアコンの効いたオフィス(待合室)に入る人もいれば、一旦帰る人もいる。私たちも大体何時頃になるのかがわかれば一旦帰宅するなりどこかへ出かけるなりできたのだが、それがまったくわからないのである。何人体制でどれくらいのペースで進行するのかわからないし、職員に聞いても「申請者次第で早い時もある」と言うだけで目安も何もわからない。予測不可能。

おまけにここでも巧妙なトラップがあり、家族ビザ=400番台と思って電光掲示板を注意深く見ていても、401 411 412 402 413…という具合で420番台は一向に出てこない。どこかで突然ひょっこり出てくるのだろうか?

そして10時15分頃、「424」を(マイクではなく小さな声で)呼んでいることに初めて気づいた。後ろの方に座っていたから気づかなかっただけで、421から呼んでいたのかもしれないが、なんという不親切。なぜ電光掲示板に呼び出し番号を表示しないのか。3つある掲示板のうちの2つは未使用で余っているというのに。っていうか、せめてマイクくらい使ったらどうなんだ。

このトラップに気づいたのが遅かったせいもあり、昼休みまでに間に合うかどうか微妙な時間になってきた。11時5分に「426」が呼ばれ、さすがにもう間に合わないだろうと思いつつも念のため職員に尋ねてみると、「間に合うかもしれないから待て」と期待を持たせるようなことを言う。

ところが実際には、12時15分まで待っても私たちの前の人(428)さえ呼ばれず、結局ゆっくりランチをとる時間までも奪われてしまった。仕方なくイミグレ敷地内のタイ飯屋でそそくさと食事を済ませ、13時の再開に備える。


13時45分頃、苦痛に耐え忍ぶこと7時間半、遂に私たちの番号が呼ばれた。

例年よりも手際の良い係官に当たり、(用意した書類が完璧だったこともあり)サラッと確認しただけで大変スムーズに進んだものの、一点のみ、今まで一度も指摘されたことがなかったコピーの署名について、ケチを付けられた。

黒のボールペンではだめだから青のボールペンで書き直し、さらに日本語の署名だけでなくローマ字も併記せよ、と言うのだ。その場で妻と共に約50枚ものコピーの束をすべて書き直し。

14時40分に無事申請が終わり、その後の工程(写真撮影→申請料支払い→パスポート受け取り)に30分を要したため、すべてが終わったのは15時12分。実に、丸9時間もかかったことになる。

何もすることがない場所で見えない終わりをひたすら待ち続けるというのは、心底疲れ果てるだけでなく、途中何度か気が狂いそうにさえなった。


それにしても、我々長期滞在者を取り巻く状況は、年々ひどくなる一方。

4年前のビザ延長では7時20分に到着して10時35分に終了(所要3時間強)。3年前のビザ延長では7時半頃に到着して午後1時半過ぎに終了(所要6時間強)。

それが今では7時5分では門前払い。受け付けてもらうことすらできない。6時18分到着でも所要9時間。

私たちの前の前に並んでいた夫婦(427)は6時頃に来たそうで、ギリギリ午前中に申請を終えていたので、午前中にすべてを終わらせようと思ったら遅くとも5時台には並んでいないといけないことになる。しかしそれで安心するのはまだ早い。

タイ飯屋の話によれば、なんと、前夜からテントを張って待っている人もいるというのだ。新型iPhoneの発売日じゃあるまいし、たかがビザの手続きごときに徹夜とは…まったく気違いじみている。

こんな状況だから暢気に7時頃着いていても到底無理なわけで、私たちの後ろに並んでいた夫婦など「今日で並ぶのは4日目」と言っていた。みんながみんな暇人なわけじゃないのだから、何らかの事情で朝早くには来られない人だっているだろう。

昨年、新イミグレができて大改革されたのかと思いきや、実際には「分業化」されただけで、長期ビザ所有者は双方に出向かないといけなくなり、かえって手間が増えた。(※旧イミグレで90日レポートとリエントリーパーミットの業務を再開)しかも双方の待ち時間は以前よりむしろ長くなっている。

つくづく、我々のような長期滞在者はこの国に歓迎されていないのだなと感じる。金を落とさない(落としていても証明のしようがない)貧乏外国人どもは去れ、ということか。


家族ビザ延長(更新)に必要なもの【2016年度版】


1. 滞在延長申請書(TM.7)2枚
2. 顔写真2枚
  ※1の裏面に貼り付け
3. パスポート原本&コピー(顔写真、出国カード、ビザ、ノンイミグラントビザ取得以降の入出国印があるすべてのページ)各2枚
4. 婚姻登録証(および関連書類)原本&コピー(表/裏)各2枚
5. 妻の国民身分証明書(IDカード)原本&コピー各2枚
6. 妻と子の住居登録証(タビアン・バーン)原本&コピー各2枚
7. 子の出生証明書原本&コピー(表/裏)2枚
8. 手書きの自宅周辺地図2枚
9. 40万バーツ以上の預金残高証明書(タイ語)原本&コピー(要認証印)1枚
  ※2日前に取得したもの(手数料:2枚100バーツ)
10. 定期預金通帳原本&コピー(記載事項のあるすべてのページ)各2枚
  ※最新状態にアップデートした上で認証印をもらったもの
11. 記念写真原本&コピー1枚
  ※自宅内で夫婦が一緒に写っているもの
  ※原本は白紙に貼り付け余白に署名
12. 申請料1,900バーツ

※タイで先に婚姻手続きをしている前提。
※すべてのコピーの余白に申請者本人の署名(日本語/ローマ字)と妻の署名(タイ語)が必要。
※署名は青色のボールペンでなければならない。
※毎年新しいものが必要なのは「9」と「10」の2点のみ(各原本に変更がなければ)。
※「1」「2」「8」、「9」「11」の原本、すべてのコピーは返却されない。
posted by k | ビザ情報