トルコリラ大暴落で強制ロスカット

2018年08月16日
トルコリラ円週足

…を食らった人は、結構多いのではないだろうか。

確かに、FXのスワップ金利が1万通貨あたり1日100円近くももらえるトルコリラは、仮に100万通貨持っていれば何もしなくても1日1万円の不労所得が得られる計算になり、預金金利が0.1%にも満たない日本円に比べると(2%弱のタイバーツ定期預金に比べても)、極めて魅力的に思える。

しかしながら、スワップ金利に目がくらむと少しでも多くのポジションを持とうとして限界までレバレッジを上げてしまいがちで、今回のような大暴落が起こると積み上がったスワップ金利以上に評価損が秒速で膨らみ、強制ロスカットとなってしまう可能性が高い。

幸いにも私はトルコリラを持っていなかったため難を逃れたけれど、他の新興国通過も軒並み下落しており、まったくの無傷とも言えない。タイ滞在中なのでタイバーツが安くなっているのは救いだが…。

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最近FXを始めた人は知らないかもしれないが、2008年のリーマンショック前までは(当時は高金利だった)豪ドルでスワップ金利生活を夢見るFX初心者がかなり多かった(私もその一人だった)。

私も一時は1日5,000円超の不労所得を実現し、これで老後も安泰かと思われたその時、突然、想像を絶する大暴落(リーマンショック)に見舞われた。

その場しのぎで資金を追加するも凄まじい下落スピードに全く追いつかず、まさに焼け石に水。あっという間の強制ロスカット。チェンマイで一戸建てが買えるほどの金額を一瞬にして失った。資金の追加などしなければよかった…と悔やんでも後の祭り。スワップ金利に目がくらみ、レバレッジを上げすぎたのがいけなかった。

ただ、トルコリラの場合は他のメジャー通貨とは様相が異なり、リーマンショック後も大きく反発することはなく、ほぼ一貫して下落し続けてきた。それも大きな値幅を伴って、過去最安値を更新しながら。

昔(2009年か2010年頃)参加したFXセミナーで某カリスマ主婦トレーダーがトルコリラを推奨しており、当時は60円台だった。それが今では15円台前半をつける有様なのだから、あの時彼女を信じて買っていたら…と思うとぞっとする。

仮に3,000万円の保証金でトルコリラを60円×100万通貨=6,000万円分買っていたとしたら、レバレッジは「2倍」となり、これは一般には安全と言われている低いレバレッジである(※現在のFXの最大レバレッジは「25倍」)。ところが、60円で買ったものが一時は16円割れにまで下落しているので、評価損は(60−16)円×100万通過=4,400万円超。とっくの昔に強制ロスカットを食らっていることになる。8〜9年分のスワップ金利があるとはいえ、昔は今ほどトルコリラの金利も高くなかったので、評価損を全てカバーできるほどではない。

それにギリギリのところで強制ロスカットにかからずに踏みとどまっていたとしても、そのような危うい状態が何ヶ月も何年も続くのは、精神衛生上極めてよろしくない。経験があるからわかるが、心配で心配で気の休まる時がないし、とても安眠などできやしない。神経がすり減って、寿命が縮まるのは間違いない。

やはり世の中、おいしい話には裏があるもの。高すぎる金利には相応のリスクがあるのである。
posted by k | 為替・両替
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