成人年齢の引き下げと国籍選択期限の短縮 - 日本タイハーフ(二重国籍)の苦悩

2018年06月18日
日本国

(日本国において)成人年齢を18歳に引き下げる改正民法が2018年6月13日に可決・成立し、2022年4月1日より施行される。この改正は、日本人とタイ人との間に生まれ日本とタイ両方の国籍を有する子どもたちの将来にも、少なからぬ影響を及ぼすことになる。

日本もタイも二重国籍を認めていないため、一定の年齢に達した時点でどちらかを選ばないといけないが、日本国籍の選択期限(*)は、現行法では「22歳に達するまで」なのに、改正後は「20歳に達するまで」と短くなる。2年短くなるだけとはいえ、進路の定まらないこの時期の2年は大きいように思われる。大学卒業後に日本人として就職するのとタイ人として就職するのとでは、相当な違いがあるわけで。

*タイ国籍の選択期限は、「満20歳から1年以内(21歳に達するまで)」。

スポンサーリンク



一昔前なら誰もが迷わず日本人を選んだだろうが、近年では経済格差も縮小し、とくにタイに生活および言語の基盤がある人は判断に迷うと思う。一般タイ人がビザなしで簡単に日本へ行けるようになったことや、大地震の多発なども判断を難しくさせる一因となっている。将来もタイに住み続ける前提ならタイ人の方が有利なのは間違いないし、万が一(事故や病気で働けなくなった場合)を考えたら日本人の方が絶対安心、と説いたところでタイ化した若者には理解されにくい。

タイ国籍を選択してタイに住む場合


メリット
●ビザ関連の手続きが必要ない。
●職種に制限がなく求人も多い。
●遺産相続に制限がない。

デメリット
●兵役義務がある(※男子の場合)。
●社会保障がないに等しい。
●日本での長期滞在や先進国への渡航が難しい。

日本国籍を選択してタイに住む場合


メリット
●兵役義務がない。
●万が一の際には日本に行けば手厚い保障が受けられる。
●海外への渡航が容易。

デメリット
●ビザ関連の手続きが煩雑極まりない。
●職種に制限があり求人も少ない。
●遺産相続に制限がある。


もしかしたら、日本国籍を選択した上で(その事実を隠して)タイ人としてタイに住み続けている人もいるかもしれないが、その場合、「不法滞在」と「不法就労」の罪でいつ逮捕されてもおかしくない。その手の外国人には最近とくに厳しいので。

また、選択期限を過ぎてもどちらも選択しないまま(どちらも放置して)タイ人としてタイに住み続けている人もいるようだが、いつか必ず重大な問題が起こる気がする。
posted by k | タイ人

にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へ
いつも応援ありがとうございます。

スポンサーリンク

Privacy Policy