タイに帰れないタイ人

2020年05月09日
タイの入国制限が始まった3月22日以降、タイに帰りたくても帰れない(日本で足留めを食っている)タイ人が私の周辺だけでも数名いるが、困っている自国民に対してタイ政府やタイ大使館は積極的には何もしてくれていない。だからいまだに帰れていない。

最初に私が在東京タイ王国大使館公式サイトに掲載されていたメールアドレスに問い合わせメールを送った際はエラーで届かず、電話をしても(営業時間内かつ有人応対の時間帯であるにも関わらず)誰も出なかった。

二度目に在東京タイ王国大使館公式サイトの問い合わせフォームからメールを送った際も返信はなく、電話をしても(日本もタイも平日であるにも関わらず)「本日は休館日です」と自動アナウンスが流れるのみだった。

三度目にして(つい最近)ようやくメールの返信があったが、タイ人を帰国させる方法の詳細についてはタイ語でしかアナウンスしていないことがわかった。なるほど私のようなタイ語ができない日本人には情報がキャッチできなかったわけである。でも日本にある大使館なのだから、様々なケースを想定して日本語でもアナウンスするべきだと思うのだが・・本当にやる気があるのなら。

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タイ人の帰国については、結論から言えば少なくとも5月末までは原則不可能だが、タイ大使館の許可を得て特別機(といってもANA・JALの定期便)で帰国できることもあるようだ。ただし、その場合でも英文の健康診断書とタイ大使館の証明書は必須とのことなので、要するに積極的にはやる気がないということだろう。

どうせ帰国後14日間は強制的に隔離されるのだから健康診断書など意味がないし、自国民なのだからタイ側で検査でも何でもすればいい話。なのに、ただでさえ医療現場が逼迫しているこの非常時に日本側の医療機関に負担を強いて、不要不急の「健康です」というしょうもない診断書をめんどくさい英文で作らせるなんて無神経にもほどがある。それに、医療機関へ出向かせることで健康な人にも感染リスクを負わせることになる。

帰国のための特別機にしても、タイ政府が国営のタイ国際航空やチャーター機を飛ばすわけでもなく、日本のANA・JAL定期便指定という"おんぶにだっこ"状態。乗客に何か問題でもあればANA・JALの責任。もちろんタイ政府がタイ人の帰国費用を負担してくれるということも一切ない。タイ側はあくまでノーリスク・ノーマネーだ。ちなみに特別機は羽田-バンコク片道エコノミークラスで30万円超という目玉が飛び出るようなノーマルチケットしかないので、事実上金持ちしか帰れない。さすがは何でも金次第の国である。

タイ国内では早いうちから強権を発動して(結果だけ見れば)コロナ封じ込めに成功したかに見えるが、その裏では国外で身動きがとれなくなって途方に暮れている多くの自国民を助けないどころか無理難題を突きつけて拒絶し、他国に押し付け、迷惑をかけているのだ。タイが"成功事例"として国際的に評価されないのは、こうした非人道的で身勝手な側面があるからではないだろうか。
posted by k | タイ人

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